最新の研究情報が届く

2023年1月7日

SNSは、離れたところにいる友人や知人との交わりに、大いに役立っているように思われる。住む場所や経歴などを登録しておくことにより、同級生から思わぬ連絡が届くこともある。同じ趣味をもつ人からの声かけもあるだろうし、中にはそれで婚活ができるという場合もあるようだ。
 
他方、なりすましを含め、望まざる相手からのアタックがきてトラブルに巻き込まれることもあり、最悪の場合命を狙われるというケースもあるから、何事も良し悪しではある。そこまでいかなくても、誹謗中傷を浴びるという可能性もあることを念頭に運営していく必要がある、とも言われる。
 
自分の望む相手から、たとえば組織や団体から、情報を得るために利用する、というのもよいものである。芸能人をフォローしておくと、新しい情報がどんどん入ってくるという愉しみをもつ人もいることだろう。スポーツ新聞記者にとってはそれは必需であるとされるようで、そこからの情報で次々と記事ができたり、取材に走ったりするようである。
 
私にとっては、出版社は、うれしい情報ソースである。新刊情報という宣伝目的のものが多いが、企画段階での情報が混じってくることもある。知的刺激に満ちた内容を提供するところもあるし、そこから何かに気づかされるということもよくある。
 
それから、大学をフォローしておくことも、お薦めしたいところである。「大学ジャーナルオンライン」は、いろいろな大学からの情報を送ってくれるので、最も効率的かもしれない。最新の研究内容が提供されることがある。目先の利益を求める人にはあまり関心が起こらないかもしれないが、科学であれなんであれ、いまどういう研究がなされているのか、ということを知ることは、あれこれ考えるのには大変役立つものである。
 
人間は、世界は、どういう方向に動いているのだろうか。何が求められているというのだろうか。そのようなことが、自分の狭い思い込みによって決まるわけがない。いまや産学という次元もあるにはあるが、それも含めて、学究の現場の声というものは、私にとっては興味をもって見つめていたい事柄なのである。
 
キリスト者は、世を見張っておくことを、大切な使命の一つとして与えられていると思うからである。



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