PCR検査についての重要な注意

2022年4月15日

新型コロナウイルスの無料PCR検査(本来この名はDNA増幅により効果的な検査をするためのものであり、コロナウイルスに限らない)なるものが街角にあるそうだ。医療機関が検査している場合はよいが、街角の場合、そこに医師がいないという場合があるそうだ。それでは「診断」が成立しない。
 
急な出張や任務のためにとりあえず陰性証明がほしい、という人にとっては、都合がよいだろうと思われる。無料というのはたとえば翌々日に結果通知といった場合で、即日だと数万円かかることになり、「無料」を大きな文字で打ち出すのは、質が悪い。すぐに結果が欲しい人が多くいることをあてにした、釣りであると見なされうるからである。
 
問題は、そこで陽性が出た場合である。医師がいない施設の場合、陽性者は改めて医療機関を訪ね、再検査をしなければならない。そこで初めて、医師が「診断」を下し、保健所に新規感染者として通知するシステムになっている。もし、そこへ行かず、自主判断で自宅待機などをした場合、この感染者は統計には現れないことになる。本人は分かっているのに、「隠れ感染者」となるのである。さらに具合の悪いことに、自主判断で数日後に外へ出て、他者へ感染させるということも考えられる。
 
お手軽な新型コロナウイルスの検査を受ける場合、そこに医師がいるかどうかを確認して戴きたい。また、いない場合でも、陽性が出た場合には医療機関に改めて行き、「診断」(見なし陽性も「診断」となり、またオンラインでも「診断」が成立する場合がある)を受け、指示を仰ぐようにしなければならないことを、ご承知戴きたい。
 
詳しくは、福岡県による説明をご覧下さい。



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