レプリカのユニフォーム

2020年9月3日

「鷹の祭典2020」の専用ユニフォーム(レプリカ)を、福岡県内の医療従事者の皆さまへ17万着贈呈する――福岡ソフトバンク・ホークスの、宣伝を兼ねていると言えるのでしょうし、いろいろご意見もあるでしょうが、心強く感じた医療従事者も少なくないことだと思います。
 
偏見すら飛び交う中で、福岡の球団が、味方に立ちます、という宣言なのです。覚えていますよ、感謝の思いを忘れません、そういう意志の表明であるわけです。工藤監督のサイン入りの文章も、温かな心が感じられました。
 
福岡の片田舎の小さな医院にも、いち早く届けられました。これを届けてくださった配達の方々も、不安な仕事を増やしたことになり申し訳ない気持ちにすらなりますが、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。
 
ホークスのカラーの黄色に希望を含め、もうひとつの色に青を選んだわけは、世界的に、医療従事者へのリスペクトの色として理解されている色だからだと記されています。これはイギリスの国営医療サービスNHS(National Health Service)のシンボルカラーである「ブルー」に基づいています。
 
医療現場の緊張と不安は、なかなか一般の方にはお分かりになれないだろうと思います。また、患者は、新型コロナウイルス関係の人々だけではありません。これから先、インフルエンザの流行期になるとどうやっていくのか、方針が定まらないのが現状です。一人ひとりが、手洗いやうがいを怠らず、軽はずみな行動をとらずに務めるならば、感染症も極力抑えられるだろうとは思いますが、それでも特に医院感染は、そうとうに対策を立てても難しくなっています。小さな医院でも、防御服や装備は、一時よりは物資的にも備えられるようになってきましたが、緊急事態宣言解除以降、人の動きが大きくなると共に、地方にも確実にウイルスは及んでいます。
 
こうした篤志をありがたく思います。そして、キリスト者の祈りもまた、決して小さなものではない、無意味なことは全くない、そういうことを思い起こします。



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