HTMLメールやBCCといった電子メールの基本

2019年11月6日

意図をもって、また必要に応じてしていることについて、とやかく言う筋合いはないのですが、もしお気づきでなければ、ひとつチェックしてみてください。
 
電子メールの設定が、「HTML」扱いになっていないか、ということです。
 
電子メールの書式は、幾種類かありますが、大きく分けて「テキスト」と「HTML」とがあります。後者は、ウェブサイトのように、文字の大きさを変えたり、色をつけたり、画像を載せたりできるものです。前者は、文字のみを送ります。但し、URLを貼り付けておけばリンクは貼ることができるだろうと思います。
 
このあたり、メールソフトによっても違いますので、断定はできないのですが、初期設定では「HTML」扱いになっているものが多いかと思います。メールとしてはテキスト文面しか送らない人が、このことを知らずにいつもいつもHTML扱いで送っている、ということがあるように見受けられるのです。
 
これは、ただ思いつきの文面をメモして保存するのに、テキストエディタという軽いソフトにするか、Wordのような激しく飾りつけの可能なソフトを使うかというくらい違います。近くのコンビニに行くのに、キャンピングカーを繰り出すようなものです。
 
それだけ重くなるし、私のようにメールをテキスト保存しておくとなると、作業が一手間ですが増えてしまいます。またメモリもそれだけ食うことになります。スマホでメールを受けるときにも、HTML形式のために、要らぬ添付ファイルができることもあります。もしかすると、悪意あるリンクなどが忍び込む可能性をも導く可能性があるかもしれません。たぶんこの心配は杞憂であるでしょうが。
 
もちろん、色を使ったり画像を入れたりするのは、それはそれでよいのです。問題は、なにげないテキスト文面しかないのに、知らずにHTMLモードで送り続けている、ということです。
 
それから、メールアドレスを不用意に知らせまくるということにも、無関心な人がいます。電子メールが使われ始めた頃には、「宛先」「CC」「BCC」の違いがさかんに説明されていましたが、もはやそれは常識とばかりに、最近では説明されなくなりました(だからBCCだと安全だと言っているつもりはありません)。SNSが隆盛とあっては、電子メールの利用自体が減っているのかもしれません。しかしだからこの違いを知らずに、送り先のメールアドレスを全部まとめて表示してしまうような、かつて大問題となって皆が気をつけていた事柄が、いま無知の故に平然と行われているようなことが、ありはしないでしょうか。
 
マナーは、守らないというよりも、知らないが故に、いろいろしでかしていることが多いものです。著作権問題や、プライバシー問題など、全く気にしていないでよくないことを平気で行っているケースが散見されます。もちろん私もやらかしている虞が多々あるのですが、そんな私から見ても、だいぶルーズになっているように見受けられる危機感を覚えます。このような問題は、実は人の命にも関わりうる問題です。恐らくそのようなことを考えたこともない人が、無邪気にやらかしているのではないかと危惧します。こうなるともはや「マナー」という軽い言葉では済ませられないことになります。
 
共に、安全で、他人に危害を与えない利用の仕方が学んでいきたいと願います。



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