二年間、ご愛読ありがとうございました。
先日ファイルにこれまでの「つばさ」を整理してみました。同じことを書いていたり、ワープロのイラストも同じものを繰り返し使っていたり、拙い処理がいろいろ目につきました。
教会学校という責任ある役割を与えられ、しかもそのニューズレターを毎月発行させていただくなど、力のない者にまことに感謝な仕事が与えられて、喜んでいます。
三月は別れの季節などと言いますが、教会学校でも、AさんとKさんが、引っ越して行くことになりました。中学生になったAさんには、いよいよこれからリーダーとして……という密かな思惑も、叶えられなくなりました。が、きっと新しい教会でそれが実現されていくのでしょうね。私たちの教会でも、新しいお友だちが与えられることでしょう。
このたび中古のパソコンを、とある牧師さんから戴きました。これを機会に「つばさ」のデザインを大きく変更することにしました。来月号からリニューアルします。今後もどうぞ変わらぬご愛顧をお願い致します。
「ミュージック・オブ・ラブ music of love」というCDを買いました。for tomorrow's children というサブタイトルがついています。ナラダ・マイケル・ウォールデンによりプロデュースされた、子どもたちへのメッセージとして作られたCDです。
新聞によるとウォールデン曰く「誰だって子どものころを振り返る。だが世界には、子どもなのに子どもでいられない状況が多々ある。いつまでも少年の心を持てるよう、音楽を通じて神の愛のメッセージを伝えたい」
私のお気に入りは "I love you more"。「どんな季節の美しさより、私の歌よりも、そしてクリスマスツリーよりサンタよりも、すべてを創られた神さま、イエスさまを愛しています」と、キンバリー・ブリューワーとスティーヴィー・ワンダーが歌っています。
なにしろ世界的に有名な歌手たちは皆多忙です。彼らを説得して、ねばり強く集めたこの腕利きのウォールデンはまた言います。「才能は神から与えられたもの。何らかの形で社会に還元することが大切なんだ」と。
このCDの売り上げの一部は、ユニセフ(国連児童基金)に送られます。
とにかくじっと話が聞けない。人の話は耳に入らず、注意した直後に同じことをしても、言われたことにさえ気づいていない。そのうえで自分の要求ばかりは矢継ぎ早に口に出す。たんなる「わがまま」という事態を越えた何かが、子どもたちの間に起こっています。
子どもたちの「聞く力」に問題があると、教育の現場で挙げられています。私も子どもたちと触れる仕事をする中で、この十年、強く感じていました。言葉の力が落ちており、そのためにねばり強く考える力が、明らかに低下しています。
何時にどこそこで何々をもって集合しなさい。これだけの簡単な指示が、聞き取れない。NHKの調査によると、問題なくそれを把握していた中学生は九人に一人。たいていは集中力がなく、聞き流していたり、他のことばかり考えていたり……。
「聞く耳をもって聞きなさい」とは聖書にある言葉。ユダヤでは普通のフレーズのようですが、聖書を読むとはまさに神の声を聞くこと。文字通り読むばかりでなく、そこからか細くとも神の声を聞くかどうか。大人もまた、聞く力が低下していないでしょうか。
「タマネギをむくとき、どうしてなみだがでるの?」 小学一年生の子が尋ねます。その日、おつかいで自分がタマネギを買ったのです。
「さあね。どうしてかな」と私が言うと、調べてみたい気持ちになった様子。学習図鑑を開いてみました。索引の使い方を覚え、各頁を見たのですが、疑問に対する答えは載ってはいませんでした。
では学校や町の図書館で調べてみよう。そう提案すると、彼は目を輝かせて、それを楽しみにするのでした。これまでは楽しそうな本を借りるばかりでしたが、疑問を解決するため調べる目的で本を探すことになりそうです。
分からないことを人に訊くのもいいでしょう。けれど人の言ったことをすべて無条件で信じてそれでよいのかどうか……。
自分で調べること、自分で考えること、そこから得られる喜び。そうしたことを体験してほしい。はやりの「生きる力」とは、親が予めすべてを用意してやることではないように思うのです。
福岡ダイエーホークスが苦しみながらもパ・リーグ二連覇を達成しました。戦績を振り返る本が並ぶ中、私が買うのは、今年も西日本新聞社の『鷹V2の軌跡』という本。
勝った翌日のスポーツ紙面を集めただけのもので、製作そのものは簡単です。特別なライターは必要ありません。他にもシーズンを振り返る特集誌はありますが、どうしても私はこのスポーツ紙の編集物が好きなのです。
なぜだろう。きっと、優勝してからあのときはああだったこうだったと振り返って論評するのなら誰にもできるけれど、まさに戦っている最
中、将来が見えていないときに書かれている紙面に励まされるからです。まだ現に優勝してはいないシーズン中に、わがチームを励ます一心の紙面。「希望」に満ちたその紙面の中に、クリスチャンの信仰生活を支える「希望」を見る思いがします。
「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」(ヘブライ11:1)
十月末日は、宗教改革記念日です。1517年のこの日、ルターが教会の扉に教会批判の文書を掲示したことに由来しています。抗議(プロテスト)したのでプロテスタントのグループと呼ばれました。
大聖堂建設のためお札を売って金儲けを企てた教会にルターは猛然と立ち向かいました。このことはカトリック教会の粛正にも役立ったようです。
教会の権威より個人の信仰が救いの根本であること、神父がいないと何もできないのでなく、一人一人が神と結びついていること、伝説や教会史よりも聖書こそ大切であること、これがルターの宗教改革のポイントです。
こういうとプロテスタントがすべて正しいようですが、ルター自身問題のある発言や行動もあるようで、ルターを無条件で崇拝するのはどうかと思われます。むしろ大切なのは、人間や教会が正しいのではなく、ただ神こそが正しい方であると認めること。人間が考え出した神々とはわけが違うのですから。
準備中です。ごめんなさい。