先生が言うなら……
びっくり聖書解釈
「今、君の目の前に、二つの玉がつり下げられています。１㎝くらい離れて、横に並んで下がっています。手を触れないで、この二つの玉をぶつけることができますか。もちろん、机に触ったり、君がそこから動いて何かしたりしてはいけません」
学校の先生が言いました。しょうた君は、驚きました。
「そんなこと、超能力でも使わなければ、できないよ」
「そうかな」
先生は、にこりとしました。
「じゃあ、二つの玉の間を、ふうって吹いてごらん」
「えー？」と、しょうた君は変な顔をしました。「そんなことしたら、玉は離れちゃうんじゃないですか」
すると先生は、またにこりとして、言いました。
「いいから、やってごらん」
しょうた君は、先生の顔色を見て、うなずきました。
「じゃあ、先生が言うなら、ひとつやってみるよ」
しょうた君が二つの玉の間に息を吹きかけると、あら不思議、玉はすうっと寄ってきて、見事にぶつかったのです。
「わあ。本当だ」
しょうた君の目が輝きました。さっそく、友だちにもこのことを教えました。そして、理科が大好きになり、後に……。
先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。
しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう。
（ルカによる福音書5:5）
た
か
ぱ
ん
ワ
イ
ド
