ＢＩＢＬＥ＆ＬＩＦＥ

2020年12月30日

聖書と生活？　人生？　雑誌のタイトルとしては聞き慣れない、と思うのも当然、これは『百万人の福音』の新しいタイトルなのです。
　
2021年1月号から、この名前を表に出すことになったそうです。しかし、そのタイトルの下に、「百万人の福音」という文字はありますし、雑誌としての見かけが大きく変わったわけではないようです。
　
しかしその「百万人の福音」の横に、「聖書に学ぶ生き方マガジン」と記され、コンセプトを変えたことがうかがえます。いのちのことば社の言葉によると、「みなさんの日常生活に寄り添った、生活密着型、聖書に生きるヒント満載の雑誌」になったといいます。
　
リニューアル第一弾の特集は、「今日も聖書びより」。分かりやすいのか分かりにくいのか分かりませんが、まさにこの新しいタイトル通り、聖書と生活との関わりをずばり考え、またそのヒントを提供するものとなっているように見えます。
　
以前、この会社の教案誌を使っていた教会にいたので、この雑誌も幾度も購入したことがあります。穏やかな内容で、安心して手に取れ、装丁も美しく評判でしたが、昨今の出版事情からして、経営は大変だろうと思われます。今回リニューアルへの協賛として購入しましたが、毎回買うわけにもゆかないと思われますので、申し訳ない気持ちもします。
　
キリスト教書店や出版社の廃業や閉店の知らせも聞くことがさらに多くなりました。一般の書店などもそうですから、本当に経営は困難の中にあると思います。キリスト教関係の本の中には、こうした書店でなければ扱っていないものもあり、寂しいですが、しかし自分もまた遠ざかっているので極めて無責任な態度であることは間違いありません。行きもしなかったのに、いざ遊園地が閉園するとなると惜しがる心理と似ていると言われると、返す言葉もありません。弁解は少しばかりできるのであるにしても。
　
広く一般に語りかけ、手に取られるような出版はありうるだろうと思います。けっこう多くの人が、キリスト教について気になっていますから。数年前に、ちょっとしたブームがあり、美術作品などを使ったものなど、ムック本がかなり出ていました。そうした面で経営の軸をつくり、その他信仰の深いところや神学書など専門書を出す体力をつけて戴いたらいいのですが、これもまた外野から好き勝手なことを吠えているに過ぎません。すみません。
　
個人的にはこの号から、「喫茶ホーリー」が復活したことがうれしくて。依子も戻ってきましたし。