2020年

2020年1月1日

2020という数字の並びはなんだか楽しい。同じような年号は101年前の1919年でした。この年は、歴史を学ぶ上では非常に重要な年のひとつとして記憶されるべき一年でした。
 
・第一次世界大戦に関するパリ講和会議、そしてヴェルサイユ条約。これが第二次世界大戦のスタートとなろうとは。
・朝鮮半島で三・一独立運動。先にYMCA会館で朝鮮人留学生独立宣言(二・八宣言)が採択されたことが直接的なきっかけとなった。
・中華民国で五・四運動。ここから中国は大きく変わったのだろうか。
・ワイマール(ヴァイマル)憲法制定・施行。民主的で人権保障において優れた憲法だったのが、どうしてあんなことに……。大統領権が強すぎたからだろうか。
 
1919年に生まれた人物。田端義夫、細川隆一郎。百年前とは思えない。ジャッキー・ロビンソン。アメリカの大リーグの歴史は変わっただろうか。やなせたかし。いまも子どもたちはアンパンマンが大好きだ。水上勉。そんなに古くは感じない気がするんだが。ナット・キング・コール。いい歌は廃れない。奈良林祥。日本人の意識を変えたかもしれない。大野晋。行動的で大胆な説はその後展開しているのか。加藤周一。社会に大きな影響を与えた。こんな人がまた現れる必要があるのだろう。宮澤喜一。こんなに昔の人だったんだ。 茂山千作。芸能は受け継がれていくものだ。
 
1919年に亡くなった人物。松井須磨子。伝説の女優。伝えられる通りなのだろうか。セオドア・ルーズベルト。ポーツマス条約などのことでノーベル平和賞をもらっていたんだ。 ローザ・ルクセンブルク。すごい女性だ。大山捨松。大河ドラマで知った。成瀬仁蔵。これもだ。教育に燃えた牧師だった。前島密。いまも切手に顔を遺す。井上円了。もう少し新しいような気がしていた。板垣退助。五・一五事件で亡くなったわけではない。寺内正毅。総理大臣というのが軍人だった時代。ルノワール。私の愛する画家の一人。
 
さて、2020年には、どんな歴史が刻まれるのでしょうか。いえ、それを刻む一人としての責任を覚えます。どんなに世界を眺め降ろしたような気分になったとしても、私は私の世界の中の一部に過ぎないのです。インターネットに慣れた人の陥りやすい罠でもあります。意見を発するということは、責任を負うという当たり前の事実を、常に弁えておかなければならないと思うのです。



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