新年度スタート
2019年4月10日
個人的には、ようやく、新年度がスタートしたという気分です。仕事柄、春休みというのが最もほっとできるひとときで、いわば無為なのんびりした数日を過ごすことができます。またエンジンをかけていかなければならないのですが、フレッシュなクラスや生徒を目の前にして、自分もまた新しくされるような思いでスタートすることになります。
何かと環境が変わる人も多いでしょう。期待があるかもしれませんが、基本的にこういうときには不安が先に立ちます。それに耐えられず、あるいはそもそもそうした変化を嫌うという人にとっては、新たな環境に馴染めず、切り替えができないということもままあると思われます。
望んだ道ではないところを歩むようになる、という場合もあります。いっそ開き直って、自分は自分、とマイウェイを進むようにすればよいのでしょうが、情況や性格がそれを許さない場合も当然あるわけで、十把一絡げにこうすればいいと言えるようなものではありません。
それどころか、ずっと以前の出来事で一歩も前へ進めない情況に置かれたままの人々、理不尽にも見える勢力により行く手を阻まれてしかも向こう側が正義だとされる中で抵抗の仕様がない人々、新年度も何もあったものではなく、命そのものの極みに直面させられている人々、それぞれの人がそれぞれの困難を覚えて立ちつくしていることを思うとき、何か浮かれてハッピーという気分にいることもできず、春のもやもやが襲ってきそうです。
本はいつでもそんな自分の相手になってくれる。その中の言葉が生きて働いて、助けられる思いをすることもある。さらにそれが命となってくるというケースも知っている。自分もまたそれに生かされ、それを届ける役割がもてたらいい、といつも思っています。