マイブック
2018年11月3日
なんだか毎年お勧めしているようですが、私が毎年購入している本ともノートともつかないものがあります。文庫本として売られていますが、中身は空白です。ただ各頁に、日付だけが入っています。もういつからこれを使っていることでしょう。一年中、私が持ち歩いては、ちらちら書き込みをしています。ポケットが膨らんでいたら、入っているのはこれです。
たぶん初めて発行されたときに注目して買っていたと思います。20年くらいでしょうか。食べたものを朝昼晩、ざっくりとですが記録しています。子どもが何時に出て行って何時に帰宅したかもその都度メモしています。私が記録魔であったということを、こうしたことでようやく自覚しました。なんでも資料になるかもしれない、ということで書き留めておくのです。
どこに行ったか。車は何km走らせたか。最近では燃費も記録。もちろん、これからすることや買い物などもここに書き込みます。以前は教会の礼拝説教のメモをこれにとっていました。いまは書ききれないので大判の別ノートに特化しました。とにかく、これ一冊見れば、自分のすることやしたことについて知ることができる。汚い字ですが、なんとか分かればよいという考え。思いついたアイデアはもちろん、チラシのレイアウトやイラストメモ、また浮かんだメロディはちゃちゃっと線を五本引いてそこに並べておきます。メロディは、後で思い出そうとしてもまず消えて蘇らないということを知っているからです。
かつては2冊用いていました。公用と私用と分けていたのですが面倒くさくなり、近年は1冊です。不自由はありません。とにかく時間軸で記録しておけばあとは辿れる、という原則に立ち、へたに項目別にせず、その日付のところに放り込んでおく、先の予定も先の日付のところに記しておく、これで私の予定は賄えます。ただ、記録を残すという意味では、別のノートをきれいに作っていますから、メモとしてはマイブックで十分です。
ラインも何も引いてありません。ただの白い(文庫紙)紙ですが、これでいま400円とくれば、ばっちりお得ですよ。これに丈夫なブックカバーをつけておけば、一年間もちます。ただし、表紙の部分と中身とが、背の部分でしか着いていないので、そこが弱く、剥がれやすくなっています。私は予めそこを透明な荷造りテープでがっちり留めてから使い始めます。私くらいハードに持ち歩いていなければ大丈夫ではないかと思われますが。
ということで、新潮社のまわしもののようなことをしてしまいました。