あとで買う
2018年7月4日
Amazonで古書をおもに探します。学生時代に、古書店を巡ったあの苦労は何だったんだろうと思うほど簡単です。しかも、最安値やコンディションも分かりますので、送料が300円前後であっても、苦になりません。本の価格が1円ということさえ珍しくないのですから。
一度カートに入れておき、「あとで買う」にしておくテクニック、もしご存じでない方がいらしたら、お伝えします。私は「ほしいもの」リストに相当数入れこんでいるのですが、その中でも特に気になるものはいくつかこの「あとで買う」に置いています。すると、出品者がその価格を下げたとき、通知が出るのです。正確には、「カート」を覗いたとき、「カート内の商品に関する重要なお知らせ」というのがトップに出て、「あとで買う」に入っている商品が値下がりした(もちろん値上がりもあるが)情報が出てくるわけです。
欲しいけれど、値段がもうちょっと安くならないかな、と思っていたとき、この情報は役に立ちます。あるときは、格段に値が落ちたことがあって、待っていてよかったとしみじみ思ったものでした。
ところがある本は、毎週のようにこの価格を変えてきます。数円単位で日々値を下げてくることさえあるのです。さあ、これをどうするか、というのは、株の扱いなど知らない私にとり、買い時というものを知らないので困惑します。まだ明日もっと下がるかもしれない、というふうに待つことができるかどうか。数週間で何百円か、実際下がっています。よし、もっと、と考えるのですが、考えるべきは、誰かに買われてしまったら最後だということです。なにしろそれは一冊しか出されていません。欲を出して値が下がるのを待っていて、ある時なくなってしまう、それは空しいものです。
そんなに買う人がいるはずがない? とんでもないことです。この「あとで買う」に入れておいた本、あるとき「この商品は、選択した出品者から入手できなくなりました。」という冷たい赤い文字が突然出てきたのを、何度見たことか。すると、他に出品がある場合は、ほかにまだあるとすると「価格は¥●●高くなります。」などと出てきますし、すべて無くなればもうどうしようもありません。けっこう、動きがあるのです。
しかし、問題のその本は、ここ半年くらい、とんと動きがありません。価格は変動していますが、売れる気配がありません。もちろん、今日それが売れるか売れないかは予想がつかないのですが、恐らくよほど人々の目に触れない本なのでしょう。だからと言って、どこまで見守っているべきか、悩みました。
で、先週ついに、動きました。ええい、ここで手を打つぞ、と。