特別なアロン

チア・シード

民数記17:16-20   


レビ族の父祖の家の頭、祭司アロンは特別です。疫病に対しても、アロンの香が功を奏しました。火皿に香を載せ、祭壇の火を以て贖いとするのです。この火皿は、アロンの子エルアザルが焼け跡から取り出したものです。モーセに逆らったコラに属する250人が、火により焼かれたのです。しかし火皿は打ち直され、板金とされ、祭壇の覆いとされました。
 
主に献げられ、聖なるものとされた火皿。イスラエルの人々のためのしるしとなる火皿です。ならば、アロンの火皿とは異なるということでしょうか。疫病は治まり、次にはアロンの杖にてモーセへの反逆を抑える手段となります。アロンの杖は、他の部族の代表の杖とはひと味違うものでした。12本の杖の中の、特別でした。
 
会見の幕屋の証の箱の前に置かれて芽吹いたのは、アロンの杖だけでした。つまり、それこそ主の選んだ杖であったということです。それは、反逆する者らに対するしるしとなりました。十戒の板と共に、イスラエルの象徴として、あるいは戒めとして、長きにわたって保管されることになります。象徴は、後の世代に教育を施すことができます。
 
モーセやアロンに対する民の呟きについては、こうやって取り除くのだ、と教えるのです。さあ、だから教会の中でリーダーとなった者は、主から権威を与えられたのであり、それに対して逆らう者は、罰されるし、それも神からの罰を受けることになるのであーる。教会の主として自分は、主から守られる特権を与えられたのだ。
 
そんな勘違いを起こしてはなりません。どこにでもいそうなこの図式は、案外気づかれていないように思います。アロンについては、私はどこか懐疑的です。金の子牛事件が引っかかるのです。けれども、モーセとアロンが神の言葉を伝えたのは事実です。神の言葉を、神に出会って聞き、その命の言葉を伝えた点を否むことはできません。


Takapan
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