エリヤ劇場の始まりの陰の信仰

チア・シード

列王記上18:7-16   


旱魃は、3年目にようやく終わろうとしていました。それを知っているのは、主から示されたエリヤだけです。ただ「さあ行って、アハブの前に姿を現しなさい」(18:1)とエリヤは言われただけです。そうすれば神は雨を降らせる、と。一方、宮廷長にオバドヤという人物がいて、アハブ王から、水のあるところを調べて来いと命じられていました。
 
この調査にはアハブ王も出向き、驚くことに途中から2人は別れ、それぞれ単独行動をとっています。王が独りで野を彷徨うなど信じられないのですが。このオバドヤは、主を畏れ敬っていたことから、「イゼベルが主の預言者たちを殺害したとき、百人の預言者を救い出し」(18:4)たのだといいます。そのオバドヤに、エリヤが会いに来ました。
 
エリヤには、すべて主からお見通しの知らせがあったのだと思います。オバドヤはエリヤを認識しました。ひれ伏す彼に、エリヤは言います。「エリヤがここにいると、主君アハブに言いに行きなさい」と。ここからが、実に長い。オバドヤは、ああだこうだと事情を説明します。エリヤに対してと共に、読者たる私たちに分からせるように言っています。
 
あそこにエリヤがいたとアハブ王に知らせに行っている間に、エリヤがどこかに行ってしまったとしたら、虚偽の情報をもたらしたという罪で、自分は王に殺されてしまうことになるでしょう。もちろんオバドヤは、エリヤがそうやって自分を騙し、逃げるだろうと言いたいわけではありません。オバドヤとて、主の預言者を匿った人間なのです。
 
エリヤと通じていることをわざわざ明らかにするだけでも、殺される可能性が高いではありませんか。エリヤはこれを、決して不信仰だなどとは責めませんでした。「主は生きておられる」と宣し、本日中に自分は「アハブの前に姿を現す」と断言しました。エリヤは逃げも隠れもしません。王に堂々と主の言葉を突きつけてやるしかないのです。
 
オバドヤは、それまで弱気でした。もちろん、常識からすればその通りで構いませんでした。しかし、オバドヤはアハブに会いに行き、エリヤのことを告げに行きます。オバドヤは害を受けませんでした。アハブ王は直ちにエリヤに会いに来ました。さあ、ここからエリヤの大立ち回りが始まります。エリヤ最大の事件の幕が開くのです。


Takapan
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