たかぱん

  取り返しのつかない事態

びっくり聖書解釈

 間違いや失敗を経験してこそ、人は成長する、という考え方があります。間違いを恐れずに積極的にするべきことが、沢山あるのです。
 けれども、間違いが許されない、という事柄もあります。核戦争が起これば、人類滅亡の危険があります。原子力発電の事故も、同様です。また、遺伝子操作により後戻りできない事態となることも考えられます。
 私たちは、平和を「守る」というよりも、むしろ平和を「つくる」努力をしなければならないと思います。
 国威高揚のためと言って、戦争をしたがるグループや政治家があります。軍事増強と海外出兵「しかない」という言い方をして、ほとんどカルト宗教のような手法で人心を動かそうとするのです。
 旧約聖書は、日本思想の寛容性を説くそうしたグループにしてみれば、血生臭い非寛容の思想の塊に違いありません。しかし、だからこそ、かもしれませんが、武器を取りたがる人間の性格に厳しい戒めを送っています。一度の過ちが、取り返しのつかない事態を招くことを、ちゃんと指摘しているのです。



支配者が愚かな者の中で叫ぶよりは
賢者の静かに説く言葉が聞かれるものだ。
知恵は武器にまさる。
一度の過ちは多くの善をそこなう。
(コヘレトの言葉9:17-18/新共同訳-日本聖書協会)

Takapan
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