たかぱん

 平和をつくる

びっくり聖書解釈

 平和を実現する、というこの訳ですが、平和をつくる、としてある訳もあります(新改訳)。
 自動車教習所の教官が私に教えてくれたことです。運転の見本を示して、何をしてきたか、と尋ねたのです。危険予測をし、不測の事態に備えた運転を見せてくれました。私は気がつきました。「安全を創ってきた」と。
 交通安全週間だけ、運転に気をつけて、あとはどうでもいい、というのとは違うのです。常に、安全を意識して安全第一で運転しているからこそ、無事故となるのです。
 8月の6日から15日まで、メディアは戦争特集をします。しかし、甲子園で試合を中断させてまでもサイレンを鳴らした後は、もうメディアは戦争のことを語らなくなります。翌朝の新聞が配られてからは、もう誰も戦争について語りません。
 あたかも、49日の法要が済んだら喪が明けるとか、何回忌であるから法事は終わりだとかいうかのように、8月の十日が済めば、戦争のことは忘れてしまうのです。
 そして、靖国神社に政府の要人が参拝します。
 イエスが告げた、平和をつくる、というのは、実に難しいことだと感じます。とても、生身の人間にはできそうもありません。でも、一年中戦争のことを話題にすることは、できるかもしれません。それが、平和をつくるために必要な一歩であるとするなら。



平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。
(マタイによる福音書5:9/新共同訳-日本聖書協会)

Takapan
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