たかぱん

 為政者のために祈れ

びっくり聖書解釈

 日本政府の考えに、キリスト教界は我慢ができません。靖国問題、信教の自由と重ね合わせて、神の国ニッポンを目指す懐古主義者たちに対して、敢然と立ち向かいます。
 キリスト教世界の言葉を使わない日本の政治権力へ向けては、このように対立的に攻めがちですが、もしこれがヨーロッパだったらどうでしょう。キリスト教なんとか党が与党あるいは野党にあり、彼らは政治的理想や政策を、聖書の用語を交えて説明します。もしも、日本の政府が、聖書の言葉や思想をバックボーンに据えつつ、政策を語っていたとしたらどうでしょう。はたして、今のように真っ向から対立意見を強く叫ぶことができるでしょうか。
 ヒトラーがたちまちドイツ国民の支持を取り付けたのも、そのような点にあったのかもしれません。聖書という文化の背景に巧みに触れて、ユダヤ人を共通の敵とすることによって、ドイツ内のあらゆる分裂を統合することを可能にした面を見逃してはいけません。
 もしかすると、靖国や有事立法に関してキリスト教界が騒げば騒ぐほど、復古主義者たちは団結を固くするのかもしれません。

● 指導者を悪く言うな。(使徒23:5,出エジプト22:27)

● 人は皆、上に立つ権威に従うべきだ。(ローマ13:1)

● 蛇のように賢くなれ。(マタイ10:16)

 どうすれば分からないときは、まず祈り、それから……。



この日、ヘロデとピラトは仲がよくなった。
それまでは互いに敵対していたのである。
(ルカによる福音書23:12・新共同訳聖書-日本聖書協会)


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