たかぱん

 大サービス

びっくり聖書解釈

 さよさんは、落ち込んでいました。わけは、聞かないでください。わけを話すことができないくらい、暗い気持ちでいっぱいだったのですから。
 もう、神さまに合わせる顔がない……こんなことをしてしまったから……。
 さよさんは、自分がもう二度と許されない罪を犯したと思いました。だって、教会の牧師や、尊敬するクリスチャンが、してはいけないこととして必ず挙げるようなことを、してしまったのですから。
 でも、教会に行くことをやめることも、できません。ずっと教会に行きながら、針のむしろの上に座らされたような気持ちで、一生苦しまなければならないのでしょうか。
「あなたは、望みをもちますか」
 ある日の礼拝で、牧師はそう言いました。
「望みがもてないと思うときも、あるかもしれません。けれども、神さまは、その望みも与えてくださいます。人間が想像もできない仕方で、疲れた人に、力をくださるのです。どんなに疲れて、へとへとになって、顔も上げられないような気持ちでいたとしても、望みや、力が与えられます。こんなサービス、世の中にないですよ。もしこの大サービスを受けないなら、それは自分には何でもできると思っている、コーマンチキです。」
 コーマンチキ? とさよさんは思いました。なんだかよく分からない言葉でしたが、神さまの大サービスを受けないわけにはいかない、と素直に思えました。



主に望みをおく人は新たな力を得
鷲のように翼を張って上る。
走っても弱ることなく、歩いても疲れない。
(イザヤ書40:31/新共同訳-日本聖書協会)

Takapan
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