たかぱん

 虹を見ましたか

びっくり聖書解釈

 虹、最近見ましたか。
 ノアの箱舟の話でも、虹が契約のしるしとして空に示されました(創世記9:12-16)。洪水により人類を殆ど滅ぼして悪を洗い流した後、神はノアに対して、虹によってこの契約を自分が思い出すと宣言されました。もう洪水で滅ぼすようなことはしないから、と。美しいひとこまでした。まるでイエスの救いを永遠の契約としたかのごとく、空にかけた虹によって、神は契約を示されたのです。
 星座や天体の動きについて、子どもたちばかりか、おとなたちも鈍くなってきています。
 その昔、天体は、時刻を知るために、つまり生活を刻んでいくために、必ず観察するべきものでした。イエスの誕生のエピソードにも、星の運行を調べる学者が出てきます。
 しかし、人の目は空にではなく、地上のことにばかり向かうようになってきました。地べたの出来事ばかり見て、同じ地上に住む者どうし、ねたみ合ったり、いがみ合ったりして、一生を過ごすようになってしまいました。
 昔、虹色のアーチの原理が解明されなかった時代、人々は神秘の眼差しでこの美しい造形を見上げたことでしょう。
 エゼキエルの幻は、ほとんど幻覚症状ではないかと思われるほど、すごい(という表現しかいま思いつかない)のですが、そこにも、神の王座の描写として、虹の存在が告げられます。しかも、この虹のところから、エゼキエルに神が語りかけたのです。
 壮大なる自然の背後に創造主を感じ、信じ、仰ぐのが、キリスト者の姿勢です。水の枯れた荒野においても、緑豊かな日本においても、虹は神を偲ばせるに十分美しい。ぜひ、虹を探してみましょう。



周囲に光を放つ様は、雨の日の雲に現れる虹のように見えた。
これが主の栄光の姿の有様であった。わたしはこれを見てひれ伏した。
そのとき、語りかける者かあって、わたしはその声を聞いた。
(エゼキエル1:28/新共同訳-日本聖書協会)

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