たかぱん

 目に見える天動説

びっくり聖書解釈

「太陽は地球の周りを回っている」ことを小学生の4割が信じている、というニュースが世間を騒がせています。2004年9月20日に報じられて、その後各新聞社がコラムでも触れた問題です。(個人的に私は、天動説のように子どもが見たところでいいじゃないか、とも思います。安易に人の言う学説を信じて自分の知識とするよりは、自分の目を信じているわけですから。)
 実は4月12日に、讀賣新聞が先んじて報道しているのですが、そのときにはあまり話題に上りませんでした。ニュースをよく読む方々が、ブログで嘆いていたくらいです。  調査した国立天文台の先生は、「現在の学習指導要領が、目で見える事象の観察や実験を強調し、なぜそういう現象が起きるのかを考えさせる仕組みになっていないため」だとコメントしていました。
 目に見えるものばかりを追いかけて、その背後にあるものに考えを及ぼさない。最後の段落に書いてあることは、含蓄深いと思いました。かといって、安易に原因を決めて安心しやすいのも人間の心の弱いところ。「これは先祖の供養が足りないからだ」「名前の画数が悪い」「方角が凶だ」などと、分かりやすい説明は、基本的に人を騙すための方策に過ぎません。
 自然現象の背後にある法則や原因も、人間が完全に分かっているのとは程遠いように、人間にとって人間の背後にある神の愛もまた、そのすべてを見抜けるようなものではありません。ただ、それを信じることで、私たちが力を得るのは、確実です。それが、信仰の力です。



信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。
(ヘブライ人への手紙11:1-3/新共同訳-日本聖書協会)

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