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たかぱん

03.4.10
平和のための戦争である。
戦争をするのは平和のためである。
人民あるいは人類のためにその平和のために人民を殺さなければならない。
人を殺すのはすべて平和のためであり人を殺すためではない。
人を殺すためではないが人を殺すのである。
話はいよいよこみいってきて人を殺す遊戯も平然はじまるのである。

 草野心平の詩『サリム自伝  蛙・作品第一二一番』はこうして始まります。
 草野心平はカエルを愛しました。カエルの立場で幾多の詩を書き、この詩でもそうですが、カエルが死ぬ瞬間をしばしば描写しています。
 この詩の蛙は、自分のふるさとが「ソンミ」であると告白しています。「ソンミ」は、ベトナム戦争の際、アメリカ軍が民間人を大量虐殺した村の名前です。
 今、このサリム君の言いたかったことを、考えていきませんか。



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