◆有害情報の発信者

 敢えて不謹慎な発言をする。2004年10月5日に飛び込んできたニュースは、ほとんど冗談かと思った。
「長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件を受け、文部科学省は5日、メディア上の暴力表現が加害女児の心に影響を与えたことが十分考えられるとして、インターネット業界団体や携帯電話会社など42団体(社)に対し、有害情報の発信などについて実効性のある自主規制を実施するよう要請することを決めた。」(毎日新聞)
 国会議員や都知事の発言に、自主規制を実施するように要請するというニュースは、いまだに届いてこない。「失言」などとオシャレに表現してもらって甘えているが、「暴言」が多く、しかもそのことで逆に知名度が上がったりし、何らその内容について改めることがない政治家がいる。こういうのを「確信犯」という。だがこれらは「有害」ではなく、メディアの暴力「表現」が殺人に加担したのだそうだ。
 何万何百万という人々の代表者として委託された権力の座で、自分が発言しているという立場を忘れ、さも自分の偏った思いこみを貫くことが許されると「確信」して、「表現」することが、悪影響を与えることを考慮する「ゆとり」を持つとよい。
 メディア企業に責任を負わせるのは、それよりも後でよいはずである。
つぶやきの カ・ケ・ラ


つぶやきのカ・ケ・ラにもどります

たかぱんワイドのトップページにもどります