◆子どもを産まない自由というが

 入試の現場にも、少子高齢社会という言葉は定着しつつある。
 昨今の生活では、子どもを産む・産まないという選択肢が与えられていると考えられている。だが私は、その選択肢の建て方は誤っていると思う。誰もが、そのように産むべきか産まざるべきかとハムレットの如く思い悩んで行動しているわけではないと思うからである。
 親になりたいのか、なりたくないのか。こちらの選択肢の方が、より現実にマッチするのではないか。
 もちろん、子どもが欲しくても医学的な観点から難しいという辛い人々も少なくない。しかし、そうした人は、親になりたいという側に位置する。たとえ子どもが現実にいなくても、親になることは考えられうるのである。
 しかし逆に、生物学的に子どもがいたとしても、親になりたくないという人々も、いるものである。
つぶやきの カ・ケ・ラ


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