◆逃げ場

 一学期にも児童を逆さ吊りにして注意を受けていた、広島市の小学校教諭が、二学期にもまたやった。今度は、小学三年生の男子を誤って床に落とし、前歯2本が欠けるという傷害を犯した。
 子どもとの間の信頼関係というものもある。だから、私は一概にこの逆さ吊りそのものを糾弾するつもりはない。ただ、何故だ、と思ったのは、報道の次の一文である。
「教諭は体調不良を理由に休暇届を出し、二十四日から休暇を取っている」
 金曜日に事故を起こし、月曜日から休暇届である。こういう逃げ場を利用するのか、と呆れた。たしかに、気分は悪かろう。が、くり返すが、傍から見れば「逃げ」である。
 子どもは、いじめられても肉体的精神的に暴力をふるわれても、学校に行けと言われる。だのに、この教諭は「申し訳ないことをした」と反省している、と伝わってはいるが、謝罪したという報道はない。しているのかもしれないが、もししていないとすれば、あまりに不公平ではないのか。
 他人のことを責めることができるような立場にある私ではないが、やっぱり「休暇」はないだろうと思うのだ。
つぶやきの カ・ケ・ラ


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