◆死者は神なりと信じぬ者は日本人にあらず

 2004年9月、小泉改造内閣の新閣僚については、スタートから少しく関心をもって見つめておくことにした。
 外務大臣の町村信孝氏は、いきなり挑発的な発言をしている。靖国参拝問題について、「日本では、亡くなった人はすべて神であるとの死生観を持つのが普通の感覚ではないか」と言い切っている。
 とんでもないウソであるし、こうした挑発を中国へ向けて発言するということ自体、外務大臣として一方的独善的だと言えないだろうか。
 そればかりではない。私を含めて、かなりの人々が「普通の感覚ではない」と断罪されているのである。
 あなたは、死んだ人は神になるとお考えですか。もし、ちょっと違うんじゃないかなあ、とお考えでしたら、この大臣によって、「異常だね」と嘲られているのです。
 また、同時にこの大臣は、靖国参拝が中国人を冒涜するという考え方が「日本人にはすとんと分かったと言い難い」と語っているが、どうやら私は「日本人」ではないらしい。隣国の人の心の痛みを思いやる気持ちは、「日本人」としてあってはならないそうだ。
 日本の政治、そしてアジアを含めて外国とのつきあいが、こういう人によってなされるということは、恐ろしいことだと感じざるを得ない。
つぶやきの カ・ケ・ラ


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