◆日の丸と君が代反対を非国民とする詭弁

 石原都知事の思想のゆえであろうが、東京都が、学校現場での日の丸と君が代の扱いについてかなりの圧力をかけている。
 抵抗する教職員には、処罰を下すという方法である。
 教職員は公務であるから、個人の思想の自由はない、というのである。
 これに嬉々として賛同する新聞もある。
 国民だから国を愛すること、そして国旗や国歌を崇拝することは当然だという論理を持ち出す。一見、正しいように聞こえる。
 だが、抵抗している教職員とて、国を愛していないわけではない。いや、国を愛しているのだ。ただ、強制から洗脳的に、国を愛するためだとして命を失う道に進んだ歴史を重く受け止め、国旗や国歌を強要するそのあり方自体に、待ったをかけているに過ぎない。
 権力者の言いなりになることに抵抗しているのであって、国を愛していないわけではない。
 しかし、都にしろ某新聞にしろ、そして権力党の多くの議員にしろ、国旗や国歌の前に頭を下げないこの人たちを、賊呼ばわりすることで、非国民扱いしている。汚い論理ではあるが、この論理構造を暴く動きが広く行き渡ることがないのは残念である。
 まともな国歌や国旗についての議論では、その詭弁に負けるのである。それが詭弁であることそのものを、はっきり示さなければならない。
つぶやきの カ・ケ・ラ


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