◆クレジットカード いわゆるクレジットカード(チャージカード)は便利だ。借金をして購入しているという自覚をもち、また安易に分割やリボリビング払いをすることがなければ、使うメリットが大きい。そういうわけで、しきりに宣伝される。 だが、宣伝からは出てこない、とんでもないデメリットがある。 取り消しで大変な時間をくうことである。 スーパーでカードを使う。レジのPOSシステムは万能ではない。その日の売り出し品の価格が、通常価格のままセットされていることがある。こちらもかなり用心しているから、一つ一つカウントされる際に、今のは違うのでは、と口を挟めば、その時点で訂正してもらえる。しかし、カード支払いが終わってから、気づくこともある。レジ係に訴え、調べてもらい、新しい価格に直してもらう。 この時だ。 それまで購入したすべてのものを、すべてまた取り消しの手続きを取らなければならない。そして、新しい価格に直した商品を含め、すべてのものを係が手で打ち直す。このために相当の時間を費やし、待たされることになる。(そうしない場合も一度だけあったことは申し添えておくが、それでも取り消しのサインは要求される) 客の側の都合で取り消すのならいざ知らず、店の責任範囲で価格が間違っている場合――割引表示と合わないこともある――、一方的に10分、15分とただ待たされるのである。 カードで支払いはスムーズに、という宣伝がレジに書いてある。だが、スムーズとは正反対のことがある。経験では、これは滅多にない、という代物ではない。しょっちゅうあることなのだ。 ある店では、その取り消しをするために機械的な処理ではできないらしく、電話をかけてそれがつながるまで待ち、さらにその手続きのためにまた待たさせた。そもそも最初に店の品の不良品を訴えた時点で信用してもらえなかったことから考えると、合わせて1時間近く待たされた。 因みに、今なお、サインのときに電話番号を書くように求める店があるが、あれは違法である。電話番号など書く必要はない。書いた場合、最悪、そのカードが他者に利用される可能性がある。書くようにしつこく要求した店のことをクレジットカード会社に報告すると、その信販会社から謝罪と、その店への厳重注意が行われたことが伝えられた。 |