本

『すぐわかる作家別 写真の見かた』

ホンとの本

『すぐわかる作家別 写真の見かた』
岡部昌幸
東京美術
\2100
2005.3

 世界最初の写真の成功者であるニエブス、現像と定着を見出したダゲールから始めて、私たちの時代のキャパやユージン・スミスなどへ、人物の紹介で語る写真史。
 私はさほど詳しくないが、写真の歴史について造詣が深い方は、魅力的な一覧と目に映るものであろう。
 写真に興味があまりない方でも、覗いているうちに、そうなのか、と面白く思えてくるような構成になっている。ふんだんに写真が取り入れられ、しかもその白黒であることが、却って想像力をかき立てていい、と思う。
 写真は、世の中を確実に変えたのだ、という気がしてくる。その意味で、「真」を「写」してきたと言えるのかもしれない。
 一人2頁という限られたスペースの中で、右下のコラムがまた利いている。見て楽しく、読んで楽しい写真史となっている。




Takapan
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