本

『住まいと防犯住宅』

ホンとの本

『住まいと防犯住宅』
中西崇
週刊住宅新聞社
\1680
2005.12

 借りている間に、事細かに読むことができなかった。無責任な感想となるかもしれない。
 タイトルは、わりと長い。「プロが教える」と頭に付き、終わりには「凶悪化する犯罪と最先端セキュリティ」とつながっていく。長いタイトルには好意がもてないでいた私でも、これが必要最小限の情報を伝える的確なタイトルであることには、同意しなければならないだろうと思う。
 実用書とはこうでありたいというふうな、プロの視点に徹した本である。それも、やたら専門用語を振りかざすようなものではなく、懇切丁寧に、我が身を守る知識を提供してくれるのである。
 そこには、具体例も伴う。著者自身の体験談も加わる。それでいて、感情に流されず、重要項目が伝達されるように構成されている。写真やイラストも効果的である。
 これは手に取る価値がある。ハード面でのセキュリティの話なのであるが、そのハードを活かすのはソフトである私たちの心である。私などは、階下に新聞を取りに行くだけでも、二重鍵を必ずかける。もしもその間に何かあったら、悔やみきれないと思うからだ。そういう気持ちを理解できる方は、きっとこの本が役に立つだろうと思う。




Takapan
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