本

『スポーツの得意な子に育つ親子遊び』

ホンとの本

『スポーツの得意な子に育つ親子遊び』
白石豊
PHP研究所
\1365
2005.3

 イラストが精巧で分かりやすい。子どもの動きがアニメーション的なイラストでよく描いてある。手足の微妙な動きが、イラストでこんなにも生き生きと表せるのだと感動する。
 いわゆる運動神経。遺伝的素質は10%にとどまる、と主張される。それよりも、幼い時期にからだを動かすことを楽しいと感じ、適度な動きのある運動を日常にしているとき、きっとからだや頭脳の発達にも役立つであろう。そんなふうな観点から作られている本である。
 子どもたちの運動能力云々が指摘されて久しいが、スポーツに関してむちゃくちゃすごい能力の持ち主が現れる一方で、まったくよろしくないというふうに置かれる子も多数現れるのが現状であるという。どの子も一定以上の水準で、からだの動きの能力を養うことができるし、それをやろうという企画で動きが起こり、ここに本が完成したという具合である。
 具体的なからだの動き遊びの紹介も楽しいが、私は40頁からの基本的な動きのイラストが好きだった。
 運動ができる子にするためには、ほめることが大切だと語られている。勉強についても全くその通りだ。どうやら、子どもたちを伸ばそうという思いは、学習であろうが運動であろうが、共通しているかのようである。
 たくさんの具体的な遊びの紹介は、見ているだけでも楽しいが、ぜひ子どもと実践したいと思えるようになってくるから、また不思議である。




Takapan
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