本

『暮らしを楽しむルーズリーフ活用BOOK』

ホンとの本

『暮らしを楽しむルーズリーフ活用BOOK』
ステッチリーフ まやこ
翔泳社
\1800+
2025.4.

 極めて実用的な本である。文具の使い方やお洒落な文具の紹介になるような本はよくあるが、今回「ルーズリーフ」に的を絞った者であり、珍しいと思った。それもそのはず、著者はルーズリーフ専門店の人なのだ。これは会社の宣伝にもなっているのだ。
 私たちは普通、大学ノートとしてのルーズリーフの利用に慣れている。いまは大きめのものもあるが、標準はノートのB5の大きさであろう。それなら私も家にたんまりとある。そして、学生で亡くなってからは、それをコンスタントに使う機会を失ってしまった。過去に買ったそのままに並んでいるような物なのだが、それを何か活用できるかも、と手に取ってみた。
 ところが女性の著者によるものでもあるし、本書での活用法は、至って「カワイイ」ものというコンセプトに従っていような気がする。
 厚めの用紙に、すべてカラー印刷。可愛いイラスト満載であるし、そもそもが著者がつくったモデルのルーズリーフのデザインが写真でたっぷりと紹介されている。また、それを書いている様子の写真がたくさんあって、書いていて楽しいだろうなあ、と思わせるあたりも心憎い。どんなふうにマーカーで文字を書いたらよいかという見本も並んでいて、これは「カワイイ」路線にぴったりであると言えるだろう。
 使うとステキな文具も具体的に写真で紹介され、至れり尽くせりである。
 実際に著者はこのように使っているのだろう、という気もする。単にモデルのために架空の内容を創作して写真だけ撮っている、という可能性もあるだろうが、本当に記録しているのかもしれない、とも思う。コーディネートの記録としての日記の頁は、毎日自分が着た服をイラストで記録してゆくという、私にはとうてい真似のできない見本もあるのだが、そこに掲載された服が、何日かおきに同じものがあったり、上下の組み合わせを適宜変えたりと、なかなか自然な内容のような気がしてならないのだ。
 ただ、最初に断ってあることがある。普通B5のルーズリーフが最も多く四半されているのだろうと思うのだが、「本書では大人の方におすすめのA5サイズのルーズリーフをメインにご紹介いたします」と言ってから、本編に入ってゆくのだ。
 確かに、「カワイイ」という声が集まってくるであろうものは、A5であろう。しかし、私の家にたくさん残っているのは、もちろんB5である。小さくて可愛くないが、大人の男が使うには、B5でもいいだろうか。
 そのA5の製品についてだが、初めのほうで、実際に販売されていて入手しやすいものが、写真入りで紹介されている。コクヨはポピュラーだが、マルマンやライフのものなど、よい製品がたくさんあることを、当然私は知っている。一時はかなり文房具マニアだったのだ。但し、著者が販売するのは「ステッチリーフ」である。説明によると、マルマンの紙を使用しているらしい。シンプルだが、大いに本書が推している、マンスリーカレンダーの製品が見える。これを買うにはステッチリーフをどうぞよろしく、というところなのだろう。バインダーも、お店のものをけっこう宣伝しているのであった。
 バインダーも、シンプルだが大人寄りのものが紹介されている。ここでキャラクター商品を持ち出さないのが、大人でいいと思う。
 利用法としては、生活予定や家計や食事、夢を書くのもいいし、仕事でも暮らしでも活用できるだろう例をも見せてくれる。そしていくらかの長さで、マンスリーカレンダーを、先ほど触れたように、コーディネートなり家計簿なり、献立やお店の記録としても使える可能性を教えてくれる。
 最後に、マーカーやスタンプ、マスキングテープなどのカワイイ使い方も写真で教えてくれている点もアピールしておこう。そして、カワイイ素材をダウンロードできるサービスもあるから、本書を覗いたら、最後のところをお見逃しなく。図書館利用者も、登録してダウンロードをすることを妨げないという。それよりも、紹介されたステッチリーフの見本が、やたら気になって仕方がない。
 因みに私のメモは野帳だし、それに予定ややることの附箋を貼り付けて使うというスタイルが長く続いている。丈夫なメモは貴重である。




Takapan
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