本

『クラゲ その魅力と飼い方』

ホンとの本

『クラゲ その魅力と飼い方』
岩間靖典
誠文堂新光社
\1470
2001.5

 癒し系のひとつの現れとして、クラゲが脚光を浴びている。そんな話題が広がる前から、我が家ではクラゲは見とれるに値するアイドルだった。
 だが、そのクラゲについての知識がどれほどあったかというと疑問だし、せいぜい水族館で実物や解説を見て、なるほど、と思うくらいのものであった。まして、クラゲを飼う、などという発想は、ついぞ起こらなかった。
 この本は、クラゲの種類を美しい写真で紹介し、その生活について、あらゆる角度から伝えようと努力している。そして何よりも、クラゲを実際に飼うには何を用意して、何をすればよいか、とくに何に注意するべきか、が実に懇切丁寧に説かれている。
 クラゲを愛している人の著となることは間違いない。
 すべてのクラゲが毒をもつわけではないが、たしかに恐ろしい毒をもつクラゲもいる。そういった危険性と、では刺されてしまったらどうすればよいか、などについての話題も豊富である。それは、ミズクラゲどころの問題ではなくなることがあるのだ。
 クラゲについて知りたい、と思ったら、この本を一冊用意すれば、まず間違いない。クラゲについては、何でも分かると言ってもいいくらいの出来である。いや、クラゲに素人の私がそんなことを言っても、説得力はないかもしれないが。




Takapan
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