本

『小さな会社のキャラクター戦略』

ホンとの本

『小さな会社のキャラクター戦略』
濱田有弘
PHP研究所
\1260
2005.1

 キャラクターを真正面からビジネスのために構えて解説してくれる本は、案外少ない。
 しかし、考えてみれば、キャラクターゆえに盛況している会社は、たくさんあるはずである。しかし、ビジネスに長けた経営者にとって、キャラクターというのは、可愛いマスコットで、ないよりはあったほうがよいか、あるいは、そんなものに頼るな、とにかく足で売り込め、などと叫ぶ向きもあることだろう。
 どうしてキャラクターが有効なのだろう。著者は、それを日本の八百万の神々と関係させて説明していた。面白い着想だと思う。いわばキャラクターは、その八百万の神の一つとして、受け容れられた存在なのだという。
 著者自身のいくつかの成功例や適用例を交えて、その発案から運用まで、細かく発表されていて、興味深い。  というのは、教会でも、こうした考えが取り入れられると私は考えているのだが、現実にそうしたことをやっている教会は、皆無に等しいからである。
 キャラクターは、24時間働いてくれる。育てていくことによって、企業の顔になる。効果は抜群である。こうした考えを、教会の伝道の中で、どうして取り入れようとしないのか、不思議なのである。
 実例が多いので、案外、マニュアルとしては、この本は機能しにくいかもしれないが、読んでいるうちに、自分の中に、自分だったらこうする、ああする、いったアイディアが浮かんできたらラッキーである。むしろ、そうした効用を期待して、読んでみたい本であるのかもしれない。




Takapan
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