『celebrate CHRISTMAS』
Deborah Heiligman
NATIONAL GEOGRAPHIC KIDS
US$7.99
2016
32頁にまとめられた、英語のブックレット。韓国でプリントされているというが、どのように制作され、流通しているのか、全く分からない。
写真がふんだんに盛り込まれ、まるで絵本のように、クリスマスの様々な側面が紹介されている。英語は子ども用であり、本場では小学生未満を対象にしているものらしい。諸外国でも販売されているようで、そのときには小学生くらいを対象としていると見ればよいのだろうか。だから英語が読めるとまでは言えない人でも、覗いてみるとよいだろうと思う。
中に書いてあるが、ここにあるのは、習俗的な、生活の中でのクリスマスの紹介である。さあ、クリスマスというものは、どのように祝うものでしょうか。そうした観点から、子どもに、クリスマスの祝い方を指南するような感じがする。そして、宗教色を強く出さず、俗的な祝いでも全く構わないという角度から、けっこう詳しい叙述もあり、アメリカなどでのクリスマスの日常がよく伝わってくる。
クリスマスには賛美の歌があり、プレゼントがある。そこには平和が祈られているのだ。
昔むかし――という言い方で語られ始めるが、イエス・キリストが誕生した。世を照らす光であったことで、クリスマスには火を灯すことになる。聖書の記事にも軽く触れた後、これはほかの人を思いやるためのひとときであること、希望を与える機会であることが紹介される。
だから、プレゼントをもらうために奔走するのではなくて、誰かにプレゼントすることを、ぜひ考えよう。子どもたちをそのように本は導いてゆく。
それから、ツリーを飾ろう。どんな音楽で楽しもうか。
すてきなクリスマス・イブは、子どもたちにとってはサンタ・クロースの物語の方が楽しみだろうか。
そのサンタが、プレゼントをくれるのは、楽しみだね。ワイキキのサンタの写真は、少し暑いように見えなくもないけれど、誰もが笑顔だ。
そして楽しい食事。細かなメニューまで教えてくれる。
しかし、もう一度クリスマスとは何か、ちゃんと戻ることにしよう。クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う時なんだ。喜びと愛をもたらす時であるし、私たちがまたそれを広げてゆくようにしたいものだ。地に平和をもたらし、誰もが優しい心になるようでありたいものだ。平和のために祈ろうではないか。
こうして本編を終えた後、少し細かい解説の頁があり、よりきちんとした理解をしたい場合には参考になることが注釈のように載っている。そしておまけだろうか、クリスマスケーキのレシピまである。
参考になる本やウェブサイトも紹介されていて、用語集も少しある。そして、著者からのメッセージも加えられている。ヨハネ3:16が掲げられ、クリスマスの本当の意味を深めたい場合も、役立つ道が備えられている。この本が、愛に包まれた聖書の教えへ導かれてゆくために役立てばよい、という願いをこめていることが分かる。ただ、それを押しつけようとはせず、楽しいクリスマスを示すことを表に出しているのは、とてもよいと思う。
日本だと、全く宗教色のないクリスマスの絵本が多く、逆にキリスト教サイドから出しているものは、なんとか宗教を打ち出そうとしているように見える。本書の構成は、もちろんキリスト教が一般的である国を標準としてのものであるだろうが、日本のキリスト教界でも、ひとつ制作のための参考になるものではないか、と私は見たのだが、如何だろうか。

た
か
ぱ
ん
ワ
イ
ド