本

『10日で! 激売れ』

ホンとの本

『10日で! 激売れ』
田村仁+住吉敏治
実業之日本社
\1575
2007.1

 よくもまあ、たくさんあるものだ。ビジネスもの、いわゆる自己啓発などと呼ばれるジャンル。どれを読んでも尤もらしいいいことが書いてあるのだが、えてして、成功者の自慢話に聞こえてしまうのは、私が僻みっぽいからだろうか。
 ただ、プロがその技術を提供してくれているとなると、話は別である。
 この本は、「ネットショップで稼ぐ最強の仕掛けとキャッチコピー術」という副題が付いている。この説明が、機能を限定しており、そのプロの技が発揮されるという意味で期待できるところである。
 まさに、この本のタイトルそのものが、キャッチコピーの極意を示している点でも肯けるのだが、そうした基本が、これでもかというほど丁寧に記されている。
 見開き2頁の片側に説明、片側にプレゼンテーション図解という、おなじみのスタイルでまとめ、あたかもパワーポイントで見せられているような感じさえしてくる。
 さて、これは確かにネットショップという限定にしてあり、それに徹しているのだが、はたしてただのサイト構築のためのアイディアで終わるかというと、そんなことはないと思う。読者が自分で気にかけているビジネスがある場合、そのビジネスアピールのどの場面にも関わり役立つようなインスピレーションを、そこかしこに呼ぶ力があるような気がしてならない。現に私はそうだった。教会の伝道を考えている最中だったので、この本のアドバイスから、沢山のアイディアが自分の中に呼び起こされたのである。
 ここに書いてあることをその文字通りに利用したわけではないし、鵜呑みにしたわけでもない。ただ、読んでいるうちに、この本が訴えている「コンセプト」が、福音を伝えるという場面の中で、活かされることに気がついていったのである。
 こうしたインスピレーションを与えるという役割があるから、ビジネス書も目が離せない。宣教・伝道という教会の営みは、まさに「宣伝」という文字を使う。教会関係者は、積極的にこうした書から学ぶようにしたほうがよい。いや、すでに多くの方がそうなさっていることだろう。私も後れを取らないようにしたい。




Takapan
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