本

『0〜5歳児の食育』

ホンとの本

『0〜5歳児の食育』
岡ア光子監修
チャイルド本社
\1890
2006.10

 2006年、食育基本法が制定された。これにより、子どもたちの食生活への注目度が上がった。いや、本来この法律は、子どもに限定されるものではなかった。しかし、狡い大人たちは、自分たちのことはさておき、子どもたちの食生活についてあれこれ議論を展開した。
 それはともかく、この本は、保育に預かる人を念頭に、両親などの保護者にも理解を願う気持ちで、子どもたちに「食」の重要性や意義を教えるための、様々な現場の知恵を、惜しげもなく紹介してくれている。
 栄養素の基本からも、実に簡潔にそれでいて、食べることの意味を理解するにあたって十分詳しいほどに説明されている。
 子どもたちに対する取り組み方の実例、その留意点などについては、イラストも分かりやすく、ほんとうに懇切丁寧に具体的に、記されている。一頁一頁に、気持ちが細かくこめられていることを、強く感じる本である。
 心のこもった編集に、感動してしまう。
 我が家の末息子は今3歳だが、私はこの3歳児のための具体的な指導を見てすぐに、明日はお団子を作ろう、と心に決め、すぐさま店に立ち寄り、白玉粉ときなことを買った。楽しみである。




Takapan
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