サマー・キャンプ

2002年8月

 夏休みは、なぜかキャンプの季節。子どもたちに十分な時間があるためと、外で寝ても風邪を引かない気候というためでしょうか。

 教会でも、野外活動が企画されます。子ども向け、ティーンズ向け、はもちろん、最近はファミリー向けの企画も多くなっています。教会の中で子どもの人数の占める割合が少なくなり、家族単位でまとまって行動する方が合理的になっているのかもしれません。

 大きな教会は、うらやましい気がします。細かなクラス分けができて、大きな会場や施設で、イベント的に実施できるのは、すばらしいものです。

 他方、こちらは、小さな教会。他の小さな教会に声をかけて合同のキャンプを開いても、三十人余りで止まってしまいます。さらに、宿泊までつきあえるというのはさらに限られた人数に減ってしまうとあっては、キャンプの名があっても、盛り上がらないように見えるかもしれません。

 でも、小さな教会でも、そして子どもがとびきり多いのでなくても、キャンプはそれなりにドキドキする体験であり、思い出に残る、楽しいひとときにすることは、十分できるのです。

パンダ

 私たちの教会には、恵まれたところがあります。それは、会堂が十分広いことと、芝生の庭がかなり広いことです。昔、宣教師がこの地に教会を建てようとし、さらに地元の人に好意を持たれたことから、かなり広い土地を譲ってもらったそうです。

 車が二十台以上停められるスペースは、ちょっとしたゲームや、花火、バーベキューをするにはもってこいです。それで、わざわざ施設を使う必要もなく、教会に宿泊して、庭でバーベキューをするというスタイルが、恒例となっています。

 1日目の午後には、どこか川や水源地に足を運び、水遊びをします。カエルやカニを探すことだけで、かなり楽しめます。教会の近くに、安く入れる温泉があります。そこで汗を流します。それから教会に戻って、バーベキューです。花火も、子どもたちにはお楽しみの一つ。

 さて、集会ですが、まず、開会礼拝があって、それから夜の集会がもたれます。翌朝は早天礼拝があって、午前の最後に、まとめの集会がある、といった具合です。最後には、ふつう感想文の作成までします。それぞれの年に、与えられたメンバーが賜物を活かして、集会を担当します。

 たいていは、教案誌のテーマに沿って行いますが、けっして型どおりというわけではありません。自分たちの教会の持ち味、メンバー構成を考慮しながら、弾力的に運営していきます。それでいいと思います。

パンダ

 費用は、昨年・今年と、一人1500円。幼児は500円と格安。この中に、食事代・花火代・レンタル布団代と、保険料金が含まれています。温泉は、任意なので、各自おとな300円、子ども200円の実費を払って入ります。これでも、家族の人数が多くなるとけっこうな費用になるのですが、いかがでしょう、わりと安上がりなのではありませんか。

 ときどき、勘違いをしているように思われる場合があります。どうして、派手なアトラクションが必要だと錯覚してしまうのでしょうか。どうして、金を使うことが楽しさを計る基準だと錯覚してしまうのでしょうか。

 モノより思い出、とかいう、結局モノを売らんとする妙なコマーシャルもありましたが、教会のキャンプは、まさにモノでなくても素敵なひとときがもてる、証明になるのでは、と思います。負け惜しみではありませんけど。


Takapan
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