教会でもバザーがあります。
目的は、献金を集めるためです。たとえば、海外宣教の団体に特別に献金を送る必要があるときや、神学校のために献金をまとめて送るときなどに、バザーをするのが恒例になっています。
バザーに出す品々は、教会員が持ち寄ります。これを献品といいます。家にある不要なものを献げます。もちろん、使い古しのものを出すことは、ふつう、しません。家の押し入れに眠っているもの、買ったもののまったく使っていないもの、何かのルートで戴いたが使っていないもの、そういった不要品が中心です。ちょっと使った程度のものも互いに許し合っていることが多いですけど。
お菓子やスナックを作ってきて並べ、買ってもらうこともあります。礼拝後にバザーは行われるのがふつうですから、昼食の弁当を用意してそれを買ってもらうということもあります。日頃は自由に飲んでよいコーヒーを、パサーの日だけは一杯いくらと値を付けて、バザーの売り上げに数えるという知恵も。

幼稚園の「母の会」(この会の名称、なんとかならないでしょうか。父親もいるのに、どうして母に限定なんでしょうか)のバザーのような華やかさや、地域へのアピール力は、あまりないかもしれません。実際、並ぶ品々も限りがあり、特別たいしたものはない、というのも実情です。
第一、買うメンバーが、教会に来た人だけであるというのが、最大の問題です。自分たちで品を出し、自分たちで買うから、どう考えても狭い囲いの中でやっているということになります。集まるお金も、これではそう多額には期待できません。

このバザー、対外的に宣伝することも、あまりないようです。教会の表に案内を出しておいたこともありますが、それを見てバザーに、あるいはその日の礼拝に、と足を運ぶ方があった記憶がありません。
売り上げが、教会関係のために用いられる、という理由もあるかもしれません。「○○施設に寄付をします」という名目であれば、地域にもアピールしやすいのですが、「キリスト教伝道のために使われます」では、協力しにくい気持ちにさせてしまうでしょう。
でも、それでも構わないから、べらぼうに安く何かを手に入れたい、とお考えでしたら、教会のバザーは、実は穴場かもしれません。何も、教会用の特別な物品やキリスト教の本が並んでばかりいるというわけではありませんから、トイレットペーパーなり、新品のポロシャツなり、洗剤や衛生用品、子どものオモチャもスリッパも、五百円とかからないお金でたんまり揃うことは、まちがいありません。

お近くの教会、一度行ったことのある教会で、バザーを開くという情報はありませんか。悪くないと思いますよ。
