ダニエルの見た幻
チア・シード
ダニエル7:9-18
ダニエルが、ベルシァツァル王のときに、夢を見ます。それを書き記したものが、この章だといいます。四頭の大きな獣が、海から上がってきました。その描写についてはいまは触れません。ただ第四の獣が、やや特殊でした。十本の角が特徴的であるとなると、どうしても黙示録を思い起こさざるを得ません。角には目もあり、尊大なことを口が告げます。
さて、読むべきところはここからです。そこに王座が据えられました。座するのは「日の老いたる者」です。これは伝統的に、神そのお方だとされます。雪のように白い衣、羊毛のように清らかな頭髪。ダニエルはいろいろと説明しますが、そこで「書物が開かれた」のでした。このとき獣たちが裁かれたことが明かされます。
角が「尊大な言葉」を吐きました。ダニエルが見ているとき、その獣は殺されます。「死体は破壊されて、燃え盛る火に投げ込まれた」といいます。さらに「残りの獣は支配権を奪われた」のでした。ダニエルの幻は、細かいところまで説明され、しかも理屈が通っています。「しかし、時期と時が来るまで、命は延ばされた」とも加えられます。
まだここが神の裁きの決定的な段階であるのではないことが示されます。ここでダニエルは重要な指摘をします。その夜の中で、「見よ、人の子のような者が/天の雲に乗って来て/日の老いたる者のところに着き/その前に導かれた」ことを告げているのです。キリスト教の立場から言えば、父なる神と子なる神との出会いだと見られ得ます。
父なる神の永遠の支配が賛美される中で、ダニエルは自己認識を示します。「内にある霊は憂え、頭に浮かぶ幻が私をかき乱した」と告白し、「そこに立つ者の一人」に尋ねたことを知らせます。四人の王を示すともされる獣についてなど、謎は尽きません。現代の私たちも、ただの人間である限り、その秘密が全部分かるわけではないのです。