いかにも心に美しく響く、「愛し合いなさい」の言葉。受け止め間違っていませんか。イエスのこの言葉は、孤独極まりない状況で、死に赴く十字路を選択したときに発された言葉です。まったく誰にも愛されない中、うわべだけの言葉と疑いの言葉を浴びている中で、語ったのです。「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」
(ヨハネによる福音書13:34,新共同訳聖書-日本聖書協会)
「愛し合いなさい」
まるで、自分自身に言い聞かせるかのように語り始め、自分がこれから行くところ、それから果たす約束を告げるのです……。「心を騒がせるな」
(ヨハネによる福音書14:1,新共同訳聖書-日本聖書協会)